パーマ
おっさんは、通勤途中に「パーマ屋」の前を通る。「パーマ屋」の名前は、「ビューティーサロンリオ」だ。
だが、誰がどう見ても店の名前より「パーマ」の字の方が大きすぎて店の名前は、『パーマ屋』にしか思えない。
当初おっさんは、外観からみて昭和の「不動産屋」にしかみえなかった。
近くによると「性カット200円」など怪しげな表示がある。
多分字が消えているのだと思う。
また、夜通りかかると客用の椅子が入口に向かって置いてあることが見てわかる。
客用の椅子が入口に向かっていたら?そこに座った客は、通りかかる人を眺めながら髪をセットしてもらうのか?
地元客は、自分のヘアーセットを鏡で見ないのか?
そんなにこの「パーマ屋」を信頼しているのか?
おっさんには、どうしても不思議でならない。
こんな「パーマ屋」でも現役で営業できるのだから地元の力は凄いと感じる。