沿線沿いは時が止まっている
おっさんは、へそ曲がりだ。
地図を見ていても、こっちの道の方が最短コースだと(勝手に)思うとそっちに進む。
だから道に迷う。
「古見(こみ)」という小さな町に出た。
町中に(運河のような)川が入り組んでいる。
のどかできれいな町だ。
駅横に小さな鉄橋があった。
「頭上注意」の看板がある。
近寄って見ると「頭上注意」の看板は、おっさんの肩の下に表示される。
走っている電車に触ることができるくらい近い。
「頭上注意」の看板を通り過ぎるには、身長165㎝のおっさんも中腰ではないと進むことができなかった。
誰も疑問に思わないのか???不思議だ!
駅横の駐車場は、めちゃくちゃ安い。
1日200円は、おっさんがの人生の中で(多分)最安値だ!
線路沿いに家が建っている。
おっさんが歩く道の逆側に家がある。
家の方には、道が無い。
だから、おっさんの歩いている道側から線路をまたいで家に行くと想像がつく。
それぞれの家に専用の踏切がある家や、踏切が無く線路の先に表札がある家、踏切もなく家の小道がある家、線路への入口は、開いているがその先にも何もない場所など様々だ。
電車が先か?家が先か?鶏と卵の法則に似ている!
おっさんは、こう思う『多分家が先だろう。』
~後編へ続く~